葬儀の手配「僧侶との打ち合わせ」

僧侶との打ち合わせ

僧侶による枕(まくら)勤(づと)め

遺体を安置したら、僧侶を迎え、故人の枕元で枕(まくら)経(きょう)を読んでもらう「枕勤め」を行います。遺族は全員、僧侶の後ろに座って故人の冥福を祈ります。この枕経から葬儀の儀礼が始まります。参加者は近親者のみで執り行われるケースが多く、一近親者以外の参列者はほとんどありません。

日時と戒(かい)名(みょう)などについて僧侶と相談する

枕経が終わったら僧侶の都合を聞き、通夜と葬儀の日時を相談します。葬儀の際に、読経をお願いする僧侶の人数も伺います。葬儀は2人以上の僧侶で営むのが基本で、こちらから人数を指定するものではありません。一般的な葬儀にするのか、家族葬など小規模なものにするのかなど意見を仰ぐのもよいでしょう。
そのほか、「戒名」(→P42)についてのランクやお布施の金額の目安、本人の遺志など要望があれば伝えましょう。

菩提寺がある場合

菩提寺がある場合は危篤に陥った際に知らせますが、最近は遺体を安置する際に僧侶が駆けつけてくれるとは限りません。その場合は葬儀の相談は電話で行うか、菩提寺に出向いて行います。
本家の菩提寺が遠方で葬儀を頼めそうにない場合も、まず菩提寺に伺いを立てます。菩提寺が最寄りの同宗同派のお寺を紹介してくれたり、あるいは「そちらでやってください」といわれたりすることもあります。その場合は葬儀社紹介の僧侶(菩提寺の同宗同派)に頼んでも構いません。ただ引き続き本家の菩提寺と付き合っていくなら、読経のみをお願いし、戒名は菩提寺につけてもらいます。

菩提寺がない場合

お墓もなければ、付き合いのある菩提寺もない場合は、本家の宗派に合わせるなど親族間の慣例がなければ、どの宗派の僧侶に来てもらっても構いません。葬儀社は地元の寺院の情報に詳しいことが多いのでアドバイスを受けるのもよいでしょう。葬儀社が僧侶を紹介してくれる場合もあります。その場合も読経のみ頼める僧侶を紹介してもらうことをおすすめします。戒名をつけてもらうと、檀家・菩提寺の関係を結んだことになるからです。
最近は、菩提寺と檀家の関係が希薄になっていますが、自分の家の宗派はあらかじめ確認しておきたいものです。

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