葬儀の手配:祭壇を選ぶ

祭壇を選ぶ際のポイント
・多いのは白木祭壇と花祭壇。どちらも料金に大きな幅がある
・祭壇料は節約できる
 
種類も料金もさまざま
多く用いられている祭壇は、白木で段を組んだ「白木祭壇」と、生花を使った「花祭壇」です。
仏式の葬儀で一般的な白木祭壇は、彫刻やデザイン、段数により料金が大きく異なります。花祭壇は、宗派を問わない、故人の人柄を花で表現できるなどのメリットがあります。こちらも花の種類や大きさなどで料金に幅があります。
ほかにも白木祭壇に生花を組み合わせた折衷花壇などがあります。
 
いろいろな祭壇
●白木祭壇
白木で段を組んだ伝統的な祭壇。装飾、材質、大きさもいろいろあり、それによって料金が異なる。
 
●花祭壇
生花でアレンジされた祭壇。花の種類や色合いで個性が出せるので人気。料金はさまざま。
 
●布掛け祭壇
金襴(きんらん)や白布をかけた祭壇。自治体が規定する市民葬・区民葬などで使われている。シンプルで低額。
 
●棺周り祭壇
棺の周りに生花を飾った祭壇。少人数で行う家族葬や、自宅での葬儀で用いられている。
 
●オリジナル祭壇故人の趣味などをモチーフにした祭壇。形式にこだわらない自由葬に多い。料金は高め。
 
供花(きょうか)や供物(くもつ)が届いたら一送り主の名前を記帳
故人に供える生花籠を「供花」、品物を「供物」といいます。祭壇の飾り方や供花・供物は、地域や宗派によって変わります。仏式の場合、供物は果物、線香、ろうそく、缶詰などが一般的です。
親族や知人から供物などが届いたら、供物帳に贈り主の名前、住所、品物名を記入します。西日本では、花環(はなわ)や樒(しきみ)を贈る習慣もありますが、場所を取るため、飾れない斎場もあります。花環は、木製の三脚に造花を取りつけたもので、屋外に並べて飾ります。樒は霊前・墓前に供えられる常緑樹で、強い香りを持っています。
 
名前の掲示方法と並べ方を決める
供花・供物の贈り主名の掲示方法と、並べ方を決めておきます。一般的に、喪家(そうけ)がしつらえた祭壇の両脇に、贈り主名が書かれた木札をつけた供花が飾られます。
供花に名札をつけず、まとめて花祭壇や装飾花として飾り、芳名(ほうめい)板(ばん)を設けて名前を掲示する方法もあります。
並べ方は、棺に近いところから故人と関係の深い順、特別な関係者以外は申し込み順や五十音順とする方法などがあります。
 
「花祭壇芳名板方式」で祭壇料を節約
いただいた供花で花祭壇を作ることで、その分の費用を祭壇料から差し引くことができる「花祭壇芳名板方式」を採用すれば、葬祭費の負担を低減させることができます。ただし、生花をいただいた人の名前は、芳名板にまとめて掲示されるため、通常の供花の名札とは掲示方法が異なることを覚えておきましょう。

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