お墓はいつまでに建てる?

Point!
・建墓に期限はない。じっくり納得するものを
・建てたあとのことも総合的に考える

家族の死後にお墓を建てる場合
一般的には、家族の誰かが亡くなり、落を持っていない場合、建落を考えます。
墓を建てる場合、まず墓地を探さなくてはなりません。公営、民営の墓地があり、宗教や宗派を指定しているところ、一切問わないところなどさまざまです(→P112)。いずれにしても、よく「墓を買う」といいますが、実際には「墓地の使用権を取得する」というのが正しい意味合いです。
墓地を探し、使用権を取得したあと、墓石を建てますが、完成までにはおおよそ3か月以上はかかると考え、じっくりと時間をかけて納得できる計画を立てましょう。

生前に自分の墓を建てる場合
生前にお墓を建てることを「寿(じゅ)陵(りょう)」といい、古来「長寿・子孫繁栄・家内円満」を招く縁起のいいこととされています。
最近は子どもたちに負担をかけないため、また節税対策として生前に建てるケースも増えています。
ただ公営墓地では、遺骨が手元にあることが条件になっていたり、民営墓地でも「何年以内に建墓しなくてはならない」などの条件があったりします。墓地を探す際には条件を確認しましょう。

墓地探しは総合的に考える
墓地を取得するための永代使用料は、公営のほうが安いですが、その中でも都心に近づくほど高くなるなど地域性があります。
墓参りをする際の交通の利便性、自宅からの距離、墓地の施設としてのサービスなど、お参りをする際のことも考慮し、総合的に考えて墓地探しをしましょう。

お墓を建てるのに必要な費用
お墓を使用するには、永代使用料のほかに、墓地の公共部分を管理するための年間管理料を管理者に支払う必要があります。これは毎年納めるもので、滞納すると、使用権が取り消され、無縁墓として整理されることになります。
費用の中で大きな割合を占めるのが墓石建立費です。石材店によっては、「墓石建立費一式」として、墓地の永代使用料と墓石、建墓費用をセットにして、売り出しているところもあります。
公営墓地は永代使用料が安く、自治体の運営という安心感があるので、人気があります。しかし、区画面積が広いところが多く、その分、墓石建立の工事費がかかります。そうなると、逆にこぢんまりした民営墓地のほうが、結果として安く収まる場合も考えられます。お墓の建立後には、お墓に魂を込める開眼(かいげん)法要や納骨式などの費用もかかります。

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