整理する時期は気持ちが落ち着いてから
身近な人を亡くし、葬儀などで慌ただしく過ごし、精神的にも体力的にも疲れているときに「遺品整理」といわれても、そんな気持ちになれないかもしれません。
遺品整理をするのに決まった時期はありません。まだ気持ちが落ち着かないときに無理に整理しようとしても、よけい悲しみに襲われることもあります。判断に迷いが出て、のちに後悔するような処分をしてしまうことも。急がず気持ちが落ち着いてから行うのがベストです。しかし、個人が賃貸物件に住んでいた、遺族が遠方に住んでいるなど時間の制約がある場合もあります。管理会社や大家さんに相談する、一時的にトランクルームに預けるなどの対処をしましょう。また、法的なものや相続に関するものは期限が限られているものもあります。故人が慣れ親しんでいたものを目にし、整理するということは悲しさがよみがえってきてつらいものですが、逆に物を整理することで気持ちも整理されるという面もあります。四十九日や百箇日法要などを目安に取り組みましょう。
業者に依頼する場合
遺族が高齢、遠方に住んでいるなど整理が難しい状況もあると思います。そんなときは遺品整理の業者に依頼することもできます。
時間的にも体力的にも負担が減り、処分のしかたに困る廃棄物なども処理してもらえるのがメリットです。しかし高額な請求をされたり、意図と違った処分をされたりというトラブルもあります。業者は慎重に選びましょう。選ぶ目安の1つとして遺品整理士の資格を持った人がいるかどうかという点があります。近年、映画でも話題になりました。ただ、まだ新しい職業で公的な資格でもありません。相談したときの対応、見積りの出し方、処分品の知識と対応など、数社を比較検討してから決めましょう。