葬儀の事前知識について「臨終後の連絡と退院手続き」

親族や知人に臨終を知らせる

臨終の連絡を親族や知人に電話などで行います。優先するのはすぐに来てほしい親族や、近しい知人など、危篤を知らせた人と同様と考えられます。危篤の知らせを受けて気にかけているので、早朝、深夜でも一報を入れましょう。
そのほか、通夜や葬儀に来てほしい人には、日時が決まったら連締するようにします。それまでに故人の勤務先、学生時代の友人、趣味の仲間をはじめ、住所録や過去の年賀状などから一覧表を作っておけるとスムーズです。

菩提寺など宗教者へ連絡

臨終後、すぐに宗教者へ連絡し(→P29)、菩提寺と葬儀の日程を打ち合わせます。菩提寺に確認せず葬儀の日時を決めてしまうと、菩提寺と日程が合わず、後にトラブルになるケースもあるので気をつけましょう。菩提寺がない場合は、葬儀社に紹介してもらうことも可能です。
神式の場合は氏神の神職に、キリスト教式の場合は所属する教会に連絡を取ります。キリスト教式では危篤のときと、臨終を迎えたときに、神父(牧師)に祈りを捧げてもらいます。

病院からの説明を受け退院準備・会計を行う

院で亡くなった場合は臨終に立ち会った医師により死因などを説明してもらえます。説明後、遺体は病院の霊安室に安置され、故人を供養することができます。遺体を置いておけるのは3時間ほどです。その間に親族への連絡をすませ、遺体の搬送先を決め、搬送を依頼します(→P34)。
並行して病室の片づけ、退院の手続きをし、医師や看護師ほか、入院中にお世話になった人にあいさつをします。
入院費用は退院手続き後、窓口で現金で支払うのが一般的です。業務時間外で手続きできない場合は後日支払います。

死亡診断書を書いてもらう

病院でも自宅の場合も、臨終に立ち会った医師に「死亡診断書」を書いてもらいます。死亡診断書の半面が「死亡届」になっており、退院後、役所に届ける必要があるので必ず受け取ります。料金は病院によって異なりますが、1通5000~1万円が目安です。
死亡診断書は死亡保険金の請求や相続の手続きなどに必要になるので、複数枚コピーを取っておくようにしましょう。
事故や災害、変死の疑いがある場合は警察の監察医に検死を受け、死体検案書を発行してもらいます。診察料や死体検案などを含めて、2~7万円が目安です。

火葬許可証の交付を受ける

死亡診断書の半面にある死亡届に必要事項を書き込んで、死亡を知った日から7日以内に役所に提出すると、火葬に必要な「死体火葬許可証」が交付されます。これらの手続きは、ほとんどの葬儀社が代行してくれます。
死体火葬許可証は火葬するときに火葬場の受付に提出します。火葬が終了すると火葬管理担当者が認印を押して返してくれます。これは納棺のときに必要になる「埋葬許可証」になるので、紛失しないよう保管しておきましょう。

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