葬儀の手配「葬儀前に決めたいこと」

葬儀前に決めたいこと

喪主・世話役を決める

喪主は葬儀の主宰者です。遺族の代表として葬儀を執り行い、弔問を受けます。故人とつながりが深かった配偶者、子、故人に配偶者も子どももいない場合は親、兄弟姉妹の順で務めます。喪主はのちの法要で「施主(せしゅ)」を務めます。施主とは、葬儀の金銭的な負担をする人のことで、一般的に喪主と施主は重なりますが、「喪主」が高齢の場合は、その後の供養も含めて子どもに委ねます。
喪主や遺族に代わり、葬儀の実務を引き受ける世話役も決めます。実務には会計や進行、受付など多数あるので、代表を決めて引き受けてもらえるとよいでしょう。世話役代表は故人や配偶者の兄弟姉妹のほか、親しかった友人などが務める場合が多いようです。

葬儀の規模を決める

葬儀の規模は、式場選びや費用に関係するので家族で話し合いましょう。一般的には故人の社会的な地位や交際の範囲、遺志、経済的な条件、家族の意向などを考慮するのがポイント。会葬者の人数が、式場の設営や返礼品、通夜ぶるまいの準備に関わるので、おおまかに予測しておきます。
無理に大きな葬儀をするよりも心を込めて故人を見送ることを大切にしたいものです。

葬儀の場所を決める。

近年は住宅事情や近隣に迷惑をかけずにできる、手伝いの人手がいらないという理由から、葬祭ホールなどの「斎場」を利用する人が増えています。斎場の種類や特徴は左記の通りで、斎場の決め手は主に次の4つ。
●行いたい葬儀ができるか
●予定の人数が入るか
●交通の便はどうか
●通夜の宿泊ができるか
最近では「お別れ会」という形で葬儀を行うホテルもありますが、遺体や遺骨の持ち込み不可など、制限がある場合があります。

日程を決める

葬儀の日程で最優先するのは宗教者の都合です(→P29)。確認したうえで、火葬場、斎場が使えるか、遠方の親戚の到着時間に余裕はあるかなどを考慮して決めます。なお、火葬は死亡から24時間以上たたないと行えません。
一般的に死亡した日は家族や親族で通夜を、翌日は一般会葬者の通夜、翌々日が葬儀と火葬という日程が多くなっています。
家族や友人のみで葬儀を行う場合は、死亡した日と翌日は安置し、翌々日に葬儀、火葬を行い、2~4週間後にお別れ会をすることもできます(→P84)。年末年始や友引の日は除外して、参列者にとってもよい日取りとなるよう検討して日程を決めましょう。

斎場(式場)の特徴

葬儀社斎場ホール(寺院所有を含む)

●設備やサービスが整備されており、宿泊できるところも。
●所有葬儀社が施行し、ほかの葬儀社選択は不可。
●スタッフの対応により満足度の格差が大きい。
●20名程度の家族葬で20万円前後。

公営斎場(火葬場併設式場などを含む)

●使用料が明確(相場は5~10万円)。
●規模はさまざまだが、設備は充実。
●住民優先など利用制限がある場合も。
●通夜後の宿泊は不可。

共有施設(コミュニティセンター・集会所・公民館など)

●自宅近隣なら地元会葬者に便利。
●通夜前の遺体安置は不可。
●片づけ、清掃などは利用者が行う。

北斎場のお葬式の葬儀プラン

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