Point!
・火葬許可証を持参する
・火葬中は控え室で同行者をもてなす
・お骨を納めた骨壺を持ち帰る
火葬場に同行する人を確認する
火葬場には、遺族と親族のほか、故人と親交が深かった人が同行します。故人の友人から同行したいという申し出があった場合は、ありがたくお受けします。乗る車を決めておくために、同行したい人がいる場合は、早めに申し出てもらいます。
親族で火葬場に行かずに残る人には、遺骨を迎える場所で、法要や精進(しょうじん)落としの準備をしてもらいます。
火葬許可証を必ず持参
火葬場には、「火葬許可証」(→P33)を必ず持参します。忘れると火葬ができません。事前に葬儀社に預けて、火葬場の係員に渡してもらうのが一般的です。火葬許可証は、終了後に返却されます。これは、お墓に納骨するときに必要な「埋葬許可証」になるので、遺骨と一緒に保管しておきます。
Check
火葬料金の相場
火葬場は市区町村で運営されており、料金も地域によって異なります。最寄りの役所に利用案内や料金表がありますので、確認しておくといいでしょう。火葬場の多くは公営で、地元住民は無料の場合もあります。地元住民以外は、5万円前後が目安です。東京にある民営火葬場は火葬炉にランクがあり、最上ランクには、大規模な社葬や高級感のある葬儀ができる「特別殯館(とくべつひんかん)」があります。
火葬中は茶菓で同行者をもてなす
火葬場に着いたら、火葬許可証を提出し、棺を火葬炉の前に安置します。火葬炉の前にある小さな机に位牌と遺骨を飾ります。そのあと「納めの式」として読経と焼香を行うことが多いようです。ここで小窓を開けて最後のお別れをすることもあります。
火葬にかかる時間は火力によって異なりますが、通常は1時間半くらいです。その間、遺族は控え室で待っています。時間帯に応じて軽食や茶菓で同行者をもてなします。あらかじめ葬儀社に、火葬場で軽食・茶菓の準備ができるかを確認し、ない場合は手配をしておきます。
お骨(こつ)を骨(こつ)壺(つぼ)に納める
火葬がすんだら、お骨を骨壺に納める「骨(こつ)あげ」を行います。「収(しゅう)骨(こつ)」「拾(しゅう)骨(こつ)」「骨拾(こつひろ)い」ともいいます。
2人1組で行い、それぞれが竹や木の箸を持ち、一つの骨を一緒に納めます。喪主から故人と関係が深い順に行います。骨あげは、骨を全部拾うところ、一部のみ拾うところなど習慣によって違いがあります。
骨あげが終わったら、係員が骨壺と埋葬許可証を桐の箱に入れて、白布で包んでくれます。喪主がその箱を抱えて持ち、遺族が位牌と遺影を持って帰ります。
こんなときはどうする?
散骨(→P120)するけれど、お墓にも納めたいときや、兄弟でお墓を分けたいときなどは、お骨を分けます。これを分骨といいます。埋葬許可証は1枚なので、火葬場に頼んで必要な枚数を発行してもらいます。分骨用の骨壺は、事前に葬儀社に用意をお願いしておきましょう。