四十九日法要について

Point!
・重要で規模の大きい法要である
・施主が主体となって準備する

故人とこの世の本当の別れ
仏教的な習俗から、故人の魂は四十九日間はまだこの世にさまよい、この日を境に「あの世」に旅立つといいます。そのため、四十九日法要は、葬儀後の施主(せしゅ)の役割として大きな節目となります。
最近では、葬儀当日にこの四十九日法要も繰り上げて行う僧侶もいますが、割愛は言語道断です。

準備の手順
[日時の設定と会場の手配]
親族や知人にも集まってもらって法要するため、集まりにくい平日は避け、四十九日にあたる日の前の週末などに設定し、僧侶に依頼します。

自宅でできない場合は会場を借ります。法要は、かつては自宅に僧侶を招いたり、菩提寺で行いましたが、現代ではセレモニーホールなど会場を借りることが多いです。

僧侶にも予定があります。1か月前には「誰の、いつ、どこで、何人か」などを伝えましょう。当日までの流れや用意するものなど、施主が直接出向いて相談しながら確認するとよいでしょう。

[案内状を出す]
出席してほしい親族や故人の友人に、案内状を出します。往復はがきなど書簡で確認するのが一般的ですが、出席人数が少ない場合は電話連絡の場合もあります。

案内状の内容
①法要の日時
②会場の場所
③出席の可否
④施主の名前と連絡先

[引き物の準備」
出席してくれた人には法要後「引き物」を渡します。出席人数が決まったら早めに
用意しましょう。

引き物の相場は、3000~5000円程度で、お茶や海苔、お菓子、コーヒー、洗剤など、実用的で無くなるもの(消え物)が好まれます。最近では、カタログギフトを渡す傾向も増えています。

[位牌を用意する]
四十九日法要では、本位牌に魂を移すため、本位牌を作る必要があります。作製には10日前後かかるため、2週間前には仏具に依頼します。

[お斎(とき)の手配(精進落とし)]
法要が終わったら、僧侶、出席者とともに「お斎」といわれる会食をし、故人を偲びます。会食をしない場合は、折詰や酒の小瓶などを渡します。

会食の費用は、1人あたり3000~1万円程度が相場です。料亭やレストランを予約する際に法要の集まりであることを伝えておくと、弔事にふさわしくないメニューをはずしてくれます。

葬儀の際に使った白木の位牌は仮位牌です。本位牌は漆塗りや唐木で作り、戒名や俗名、没年月日などが入ります。

[僧侶へのお礼]
白封筒にお金を入れ、「御布施」「御礼」などと表書きをします。卒塔婆(そとば)供養をした場合は、「卒塔婆供養料」、自宅や墓地まで出向いてもらった場合は「御車代」、会食しない場合は「御膳料」も渡します。

納骨の際にはお墓のカロート(お骨を納める部分)を開ける必要があります。これは専門家でないと開けらないので、石材店にも連絡し、依頼しましょう。

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