仏壇の選び方と拝み方

Point!
・大きさ、形、材質で選ぶ
・簡素でも毎日礼拝することが大切

仏壇を購入したら
仏壇を購入する時期は特に決まりはありません。仏壇は本来、家庭に置く寺院を表し、中央には本尊を祀ります。新しい仏壇はその本尊に魂を入れる「開眼(かいげん)供養(くよう)」を行う必要があります。仏壇がすでにあって新しく位牌を入れる場合も同様です。

十分な時間をかけて決める。
仏壇を選ぶ際にはいくつか注意するポイントがあります。
●宗派
宗派により、仏壇の荘厳(装飾)が違います。菩提寺や仏具店に相談、確認しましょう。
●サイズ
仏壇を置く場所の高さや幅、奥行きを測っておき、サイズの合うものを選びます。仏壇の扉は両開きなので、開いた状態の幅も考慮します。
●予算
仏壇本体のほかに、本尊や位牌、仏具なども必要になります。合わせて費用を考えましょう。●好みや雰囲気
一生付き合うものなので外見も重要です。また、安置する部屋の雰囲気となじむかどうかも考えましょう。

材質、形などはさまざま
仏壇の形は、床に置く、引き出しや引き戸などがついた大型の台付きタイプ(高さ1mから1.8mほど)や、タンスや棚の上に置くコンパクトな上置きタイプなどさまざまです。
デザイン的には、漆塗りと金箔で仕上げた「塗り仏壇(金仏壇)」や、黒檀などの木目を生かした仕上げの「唐木(からき)仏壇」などがあります。家具調の仏壇もあり、洋風の部屋にもなじみます。費用を抑えられるプラスチック素材のタイプも出ています。

仏壇には毎日手を合わせましょう。
礼拝は義務ではありませんが、亡くなった人を思い出し、気持ちを通わせる意味で毎日行いましょう。礼拝の手順は下に示しますが、負担にならないよう、手を合わせるだけなど簡略化してもかまいません。毎日思い出す気持ちが大切です。

礼拝の手順
毎朝ご飯とお茶か水を供え、花の水を取り替える
→仏壇の前に正座し、数珠を手にかけ、一礼
→ろうそくと線香を灯す
→鈴を鳴らし、合掌して宗派のお経を唱える。再び鈴を鳴らす(※)
→ろうそくを消す
→夜は礼拝後、ろうそくや線香が消えていることを確認して仏壇の扉を閉める
※お経を省略する場合は2度目の鈴は鳴らさない。

写真は仏壇の中には飾らない
仏壇は、本尊と位牌を祀るところです。位牌が故人の象徴なので写真は飾りません。写真で故人の顔を見ながら供養したいという場合は、仏壇の前か横などに飾りましょう。

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