相続税について
Point！
・相続税のもつ意味とは
・プラスの財産とマイナスの財産を計算する
なぜ相続税を納めるのか
親族の残してくれた財産を受け継ぐだけで、なぜ税金を納めるのか。これは「富の再分配」という考え方に基づいています。たくさんの財産を受け継いだ場合は、個人でその恩恵を受けるだけではなく、社会全体に還元していこうという考え方です。
相続税は高額になることがある一方で、基礎控除があったり、配偶者に対しては積額を軽減するなどの配慮もあります。基礎的な知識を身に付けておきましょう。
相続税のかかる財産は多様
相続税の課税対象となるものは意外と広範囲に及びます。
預貯金はもちろん、自動車や家財道具、美術品、株券や配当金も含まれます。また、家族名義の預貯金でも、被相続人が実質的に管理していた場合は被相続人の財産だと、税務署が判断する場合もあります。
そして、被相続人が死亡したことで受け取る保険金や退職金なども「みなし相続財産」として課税対象になります。
死亡の日から3年前までに受けた生前贈与財産も相続税の対象です。
マイナス財産や葬儀費用は差し引いて計算できる
相続した財産の中には、プラスの財産だけでなくマイナスの財産（買掛金、未納の税金、未払いの医療費など）も含まれます。これらは相続財産から差し引いて考えます。
また、葬儀にかかった費用を差し引くことができます。香典は相続財産には含みません。
